M3 CSL (生産モデル)
■ CSLの生産モデル
クーペ、スポーツ、ライトウェイトの頭文字を採ったCSL。過去30年以上の歴史のあるモデルネームとして特別に称号されたモデル。昨年からプレス向けの試乗会が海外で行われているが、この度公開されたモデルは恐らく生産モデルのスタイリングとして細部に渡って少しずつ違っている。リアのダックテールががとてもインパクトあり!。
 

2003.05.28 情報追加 (BMWジャパンプレスリリースより)
■ 開発ストーリー(ショート)
■ 開発ストーリー(ロング)
■ M3CSL主要諸元
2003.05.13 情報追加 (BMWジャパンプレスリリースより)
■F1技術を応用し、車重を110kg以上軽量化したBMW M3 CSLの予約受付を開始
F1で使われているカーボン・ファイバー強化プラスチック(CFP)をボディ各部にふんだんに使い、110キログラムの軽量化を実現――レースの最高峰F1からの軽量化技術を応用し、市販モデルから110kg以上もの軽量化を実現したBMW
M3 CSLを発表、5月13日(火)より全国のBMW正規ディーラーを通じて予約注文の受付を開始。BMW
M3 CSLの希望小売価格は、11,500,000円(車両本体価格のみ、消費税/諸費用含まず)となっており、納車は9月以降、順次を予定。
モデル名の「CSL」は、C:クーペ、S:スポーツ、L:ライトウェイトの頭文字からなっています。また、「S」はBMW
635 CSi、X5 4.6isなど、同社のスポーティー・モデルにのみ与えられるエンブレムであり、とりわけ「L」は70年代に欧米のレースを舞台に大活躍したツーリング・カーのベースともなり、軽量化に成功したBMW
3.0CSL以降のライトウェイト・モデルに冠せられるもの。
■M3 CSLに採用された先進技術のポイント
− カーボン・ファイバーなど、F1譲りの軽量素材を数多く採用することでM3 CSLの市販モデルであるM3との比較で110キログラム以上、約7%の軽量化を実現しました
− 自然吸気エンジンとしては世界最高レベルの、リッター当り111馬力を実現したエンジンと、それを効率的に路面に伝えるために採用されたM3 CSL専用のシーケンシャルM(エム)ギアボックス(SMG)とサスペンション。「より安全により速く」を高いレベルでまとめ上げました
− 軽量化をインテリアにまで徹底。究極の軽さを実現するために無駄を省き、機能に徹したストイックなインテリアデザインを採用しました
§カーボン・ファイバーなどF1で培った軽量素材を採用することで驚異の軽量化を実現
ドイツBMW AGの子会社であるBMW M GmbHは1972年の設立以来、一貫してF1をはじめとするレーシング・テクノロジーを開発、量産車にフィードバックし、スポーティーかつ革新的な高性能車をこの世に送り続けています。近年では、非常に高度な軽量構造コンセプトを採用し、各コンポーネントの特性やそのニーズに合わせて、最適の素材を最適な部位に使用するという、まさにレーシング・カー開発と全く同じ手法を徹底的に採用しています。
新しくなったBMW M3 CSLの場合、軽合金素材、カーボン・ファイバー強化プラスチック(CFP)、グラス・ファイバー強化プラスチック(GFP)、シート・モールディング・コンパウンド(SMC)、ペーパー・ハニカム・サンドイッチ・パネルなどを適所に配置し、もともと軽量であることを目指して開発されたコンパクトな高性能エンジンとあいまって車両重量を1430kgに留め、現在市販されているM3モデルに比べて110kg以上の軽量化に成功しています(メーカー公表値)。
§美しさの中にF1マシンを彷彿とさせるテクノロジーを満載したエクステリア
標準のM3と同様、ボンネット中央に迫力あるパワードームが形成されているアルミ製エンジン・フードの他にも、M3 CSLには数多くの軽量素材を採用しています。中でもルーフ部分をカーボン ファイバー強化プラスチック製とすることで、大幅な低重心化を実現。また、フロント・エプロンとリア・ディフューザーにもCFPを採用することで車体の中心から遠い部分を軽くし、操安性を向上しています。フロント・エプロン左側にはこのモデルのハイパフォーマンスを示す大口径のエア・インテークが設けられ、エプロン部前端には高速走行時におけるエアロ・ダイナミクス(空力特性)をサポートする大型リップ・スポイラーが装着されています。リア・ウィンドウは超薄型ガラスを採用しており、シート・モールディング・コンパウンド(SMC)製のトランク・リッドには、リア・スポイラーを一体化しました。
§究極の「駆けぬける歓び」のために、軽量化を徹底したインテリア
インテリアにも生粋のレース・マシンの思想が貫かれています。フルサイズ4シーターでありながら、前部のシートにはグラス・ファイバー強化プラスチック(GFP)製シェルにアルカンタラの表皮を採用したバケット・シートを装備しており、センター・コンソール、ダッシュボード・トリム、ドアおよびサイド・トリムに至るまで、CFP素材を使用しています。Mステアリング・ホィールにもアルカンタラを採用しており、ステアリング・コラムにはカーボン・ファイバー製のSMGシフト・パドルが、またスポーク部分にはMトラック・スイッチが装備されています。
M3 CSLには、シートベルトの他に運転席および助手席用エアバッグとフロント・ヘッド・エアバッグ、オートマチック・エアコンディショニングは装備されていますが、軽量化を前提にし、快適さのための装備品、たとえばシート・ヒーターやナビゲーション・システムなどは設定されておりません。
§軽量化のアドバンテージ
大排気量化によるパワーアップの場合、出力が増すことによって加速度は増大するため、たとえば加速性能や最高速は伸びますが、エンジン単体の重量増や電子デバイス・コントロール・ユニットなどの付加により、重量バランスは著しく偏ることがあります。その結果旋回中心軸周りの慣性重量が増大してしまうため、出力増大の効果は進行方向のみに限られることになります。しかし、車両全体の軽量化による効果では重量バランスを最適化することができ、重心位置を低く抑え、旋回中心軸周りの慣性質量を抑えるための自由度を与えるため、前後方向の運動性能向上はもちろんのこと、旋回性能を高め、挙動変化の抑制や、さらに制動距離の短縮など、まさにレーシング・シーンで必要とされる能力を与えるためのいくつものメリットが生まれます。
§標準のM3用エンジンをベースにチューニングを加え、360psの出力を発生する
高回転型パワー・ユニット
M3 CSLに搭載されるパワー・ユニットは、現在市販されているM3に搭載されている高回転型直列6気筒3.2リッター・エンジンをベースにリファインされました。最新型エンジン・マネージメントの採用とバルブ周りの設計変更により、最高出力は標準M3と比べて17ps高い360ps(265kW)/7900rpmを実現しており、最大トルクも5Nm大きい370Nm/4900rpmとなっています。これは出力ベースで実に排気量1リットルあたり111psという性能をもたらしています。また、エンジンのさらなる軽量化のために、排気系コンポーネントの肉厚は極限まで薄くされる一方、吸気系のコンポーネントにはカーボン・ファイバー製のインテーク・チャンバーを採用。その性能は、停車状態から100km/hまで加速するのにわずか4.9秒という数値で見ても明らかです(メーカー公表値)。
§強力なパワーを無駄なく伝達するM3 CSL 専用SMGギアボックスを搭載
駆動系では、M3 CSL専用開発のドライブ・ロジックが組み込まれた6速シーケンシャルMギアボックス(SMG)を採用。BMW M社の開発による電子油圧式マイクロプロセッサ制御のクラッチ・オペレーションを持つこの高度に進化したギアボックスは、F1マシンでもおなじみのパドル・スイッチ式シフトレバーをステアリング・ホィール脇に装備し、ドライバーの肉体に強力な加速度が作用するレース・シーンでもすばやく確実な変速操作を実現させるために貢献しています。また、この専用ギアボックスには新たに開発されたMトラック・モードと呼ぶレーシング走行用ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)モードを採用しています。このMトラック・モードはレーシング・サーキットで発生する強力な前後および横方向加速度を考慮して通常のDSCの制御範囲をさらに極限まで拡大し、ドライバーが車両の物理的な限界付近までコントロールすることを可能にしています。DSC作動中はメーター内に装備された表示灯が点滅してドライバーに極限状態であることを知らせます。Mトラック・モードの操作スイッチは、極限状態での操作が可能なようにステアリング・ホィールのスポーク部分に装着されています。
§生粋のサラブレッドと呼ぶにふさわしい足回り
M3 CSLは足回りについても大幅に強化されています。強力な横方向加速度が発生するコーナリング時でも破綻しないよう拡大されたフロントのトレッドと、細部のジオメトリを煮詰め直した専用サスペンション・チューンを施し、中空式スタビライザーを前後に装備するとともにリアには高精度なボール・ベアリング支持式アルミ製トランスバース・リンクを採用。ダイナミックな性能をもたらすM3 CSLのサスペンションは、生粋のサラブレッドと呼ぶにふさわしいものになっています。
また、M3 CSLにとって、ブレーキ性能は非常に重要です。そのため、M3 CSLには専用ブレーキ・システムを装着。フロントが直径345mm、リアには直径328mmのコンパウンド・ブレーキ・ディスクを採用しており、レース用としてスポーツ・ブレーキ・パッドを装着することもできます。参考までに、時速100km/hからの制動停止距離は34メートルです(メーカー公表値)。
さらに、M3 CSLの足元には、M鍛造アロイ・ホイール(ダブル・スポーク67ポリッシュド・タイプ)を装着。フロントは8Jx19サイズのホイールに225/40ZR19サイズのタイアを、リアは9.5Jx19サイズのホイールに255/35ZR19サイズの高性能タイアを標準装着しています。
§ボディ・カラー/インテリア
§外装色:
− シルバー・グレー・メタリック、または
− ブラック・サファイア・メタリック
§内装仕様:
− クロス「レーザー」/アマレッタ「Reflex Pur」アンソラジット
■ CSLの最新技術 (BMW AGニュースレター) 2003.3.29
BMW M GmbH(通称"M")は、1972年の設立以来、一貫しF1をはじめとするレーシング・テクノロジーを量産車にフィードバックし、スポーティかつ革新的な高性能車をこの世に送り続けている。近年では、非常に高度な軽量構造コンセプトを採用、さらに各コンポーネントの特性やそのニーズに合わせて、最適の素材を使用する手法を採用している。NEW
M3 CSLの場合、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を適所に配置し、総重量を1,385kgに留めている。
− なぜ軽いクルマ速い?
軽量化にはパワーアップ以上のアドバンテージがあるということから、既に限界近くまで到達している出力よりも、軽量化によるメリットを追求することにトライしている。これは単にパワーアップに成功した場合は、加速度は増し最高速は伸びるが、その効果は進行方向のみに限られる。しかし、軽量界による効果は進行方向はもちろん、旋回などの運動性にも、コーナリングスピードが高まり、さらに制動距離を短縮することもできる幾つものメリットがある。
−革新的な素材を適所に配置
スチールの重量は、10立方センチメートルあたり7.9kg。これに対してカーボンファイバー強化コンポジット複合材料−(CFC)は、わずか1.9kgにすぎない。CFCはF1にも多用されているが、これを量産車にも応用することが研究されている。シートメタルによる部品構成では複数のパーツを組み合わせて構成するが、コンポジットを用いると1ピース構造で製作できる。これは強度と剛性を飛躍的に高めることが出来る。CSLは、ルーフにこの素材を採用することにより、これまでのスチール・ルーフと比べて6kgも軽くなっている。この他、CFCは、フロントバンパー・ブラケット、フロントスカートなど多くのパーツに採用されている
また、ニューM3 CSLには、F1のみにとどまらず、航空機や宇宙ロケットの素材テクノロジーが応用されている。例えば、カーゴスペースを拡大するためのフォールド・ダウン・メカニズムの支持構造や、リアバンパー・ブラケットには、エンドレス・グラスファイバー・サーモプラスチック(熱可塑性プラスチック)─(GFT)が使われている。また、トランク・フロアにはフォーム材と紙によるハニカム・サンドイッチ・パネル、リアウィンドウには薄型のガラスを採用するなど、軽量化と強度を両立するための細かな配慮を施している。
− ほとんどF1
コンセプト見直しの際には、特にエンジンスピードの向上が優先事項に位置づけられることになった。「推進力は加速度に比例する、これが物理学の基本です」とゴブマイヤー。「また、エンジンスピードが高くなればなるほど、推進力も増加します。エンジンが回るか回らないか、その差は運転してみれば一目瞭然ですね。パワーアップを図る場合、単純にエンジン排気量を増やす方法がありますが、エンジンが大きくなると車両自体の重量も増加するため、燃費の悪化は避けられません。そこでBMW
M GmbHは、いたずらに排気量拡大に走らず、エンジン、アクスル、ドライブトレーンのコンパクト性を維持したまま高回転化を図る手法を採用しています。高回転化には、トランスミッションをローギアモードに設定できるというメリットもあります。これにより、エンジンスピードにかかわらず、必要な時にいつも鋭い加速を実現させることができるのです」。6個の独立型スロットルバルブがエンジンのガスフローを最適化。加えて、CFCインテーク・マニホールドには新たなサクション・ホース・システムを装着して、常にエンジンには必要十分なフレッシュエアを導入する。これらの手法を通して高回転化を実現したニューM3
CSLは、静止状態からわずか4.9秒後に100km/hに達する強烈なダッシュ力を誇っている。「M3用直列6気筒エンジンは、8,000rpmまで回ります。数年前は、レーシングエンジンだけが達成できた回転域です」とゴブマイヤー氏は語っている。
− 技術テスト
最高気温が45℃に達する灼熱の砂漠で過酷な耐熱テストを受け、さらにフィンランドやカナダなど−40℃の極寒の下、耐寒テストも受けている。F1のフルフェース・ヘルメットや耐火オーバーオールの着用が義務づけられるほどの過激なテスト。山岳のワインディングロード、都市部の渋滞走行に加え、午前5時から午後11時まで延々と続く連続走行テストは、2交代制のテストチームを編成して精力的に実施された。「ニューM3
CSLは、すでに100万km以上を走破し、過酷な走行テストにもしっかりと耐えてくれましたよ」と、誇らしげにテスト結果を語るゴブマイヤー氏。テストカーには最新鋭の測定デバイスが装着され、油圧や冷却水圧、ブレーキやアクスルの温度など各種のテクニカル・データが細かくに記録される。「実走テストに合格した車両は、BMWではすでにお馴染みの最後の難関、ドイツ・ニュルブルクリンクのノルドシュリーフェに挑みます。ニューM3
CSLは、ノルドシュリーフェのラップレコードを更新するなど、素晴らしい成績でこのテストをクリアしました」。ちなみに、ニューM3
CSLは、全長20kmを超えるこのサーキットで、8分を切る驚異的なラップタイムを叩き出した。このセンセーショナルな記録は、それ自体がニューモデルの性能の証であるといえる。

■ M3 CSL


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